第1回昔の洋楽を聴いて心を震わせよう

お久しぶりです粉踊です

未だに敬愛してやまない某あわカノ氏に触発され、自分も洋楽アーティスト紹介をしたいと思う

そういえば以前、自分は「昔の邦楽を聴いて心を震わせよう」みたいなタイトルでブログを書いたことがある

あれから随分時間も経ったので洋楽の方についても"満を持して"語っていこう



さて、今回私が紹介するのはこちら

Creedence Clearwater Revival


名前が長いので以降は"CCR"と表記する

CCRは60年代後半から70年代前半にかけてのアメリカのバンドだ
歌詞が英語でわからない?勉強しろ


この時代といえばサイケデリックだのシンフォニックの嵐が吹き荒れて複雑なロックが氾濫する最中あったが、まさしくCCRは正統派アメリカン・ロックンロールを売りにするバンドである


とは言えなぜこのバンドなのか、ビートルズじゃ駄目なのか


あわカノ氏が紹介したようなマイナーなバンドでは全く無いのだがどうやらあまり知らない人が多そうなので今回、このアーティストをチョイスした

というのも自分はYoutuberの、「み○ミュージック」の動画を毎秒観ているがそこでCCRの名前が出てきたのは数える程もなく、以前企画にあったリスナーが選ぶ名盤ランキングでも正直かなりビリケツにいる

つまりリスナーのCCRに対する知名度もその程度なのだ
Weezerが分かっててなぜCCRが分からないのか、ジミヘンが分かっててなぜCCRが分からないのか、The Stone Rosesが分かっててなぜCCRが(略、Nine Inch Nailsが分かっててなぜCCRが(略 とツッコミを入れたくなるほどである


ちなみにspotifyでの「今月のリスナー数」(6月現在)は

・Weezer→11,380,020

・ジミヘン→8,854,112

・The Stone Roses→2,147,915

・Nine Inch Nails→3,362,786

・CCR→15,725,531



こんなことを書くと、


いやお前アメリカのバンドとイギリスのバンドじゃ音楽の方向性もジャンルも違うだろ

お互いに別ジャンルなのに意味不明な比較をするのもいい加減にしろ


みたいに思う人もいるだろう、だがちょっと待ってほしい


日本人は洋楽を、一番フェアな環境で聴くことができるのだ

基本的に(というか殆どの場合)アメリカのバンドはイギリスではほとんど人気にならないし、逆にイギリスのバンドはアメリカではほとんど人気にならないことが圧倒的に多いのだ

というかアメリカでは欧音楽に関してそもそも全然話題に上がらないらしい(情報もそんなに入ってこない)


せいぜいThe BeatlesやQueenやColdplayのような超売れっ子バンドが凄すぎて例外なだけである

あと、Pink Floydはプログレにも関わらずアメリカでは以外にも人気がある、すげ


ちなみに皆大好きOasisはアメリカではWonderwallの一発屋みたいな評価・知名度だという

ファッキンギャラガー兄弟がイギリスに固執しすぎたかららしい


話を戻すと、つまり日本という環境はアメリカやイギリスに比べて取りも直さずフェアに音楽が聴ける環境なのであり、そして我々日本人はどんなジャンルであろうと好き好んで歌を聴くわけであるから別に比較しようと何ら問題は無いのだ



とまあ、適当に自分自身の理論を完成させたところでさっそくバンド紹介に入っていこう




基本情報


Creedence Clearwater Revivalについては下の情報を軽くチェックしておけばいい


ジャンルとしてはブルースロックとかカントリーロックみたいな泥臭さのあるジャンルだ

雰囲気が何とも南部ロック感あふれる曲ばっかりなのだが、実は彼らは西部のカリフォルニア州サンフランシスコ出身である



1993年にロックの殿堂入りしていてローリング・ストーンの選んだ「歴史上最も偉大な100組のバンド」で第82位に入っている



次にメンバー紹介を

来歴を話すと長くなるのでWikipediaでも参照して欲しい


ジョン・フォガティ→リードギター、ヴォーカル

トム・フォガティ→ギター

スチュ・クック→バス

ダグ・クリフォード→ドラム

の4人によるバンドだ

ジョンとトムは同じ兄弟であり、ジョンが弟でトムが兄である



左から順に トム、ジョン、スチュ、ダグ (だと思う)

正直ジョンばかり話題に上がるので、スチュとダグは影薄いです


さて、このバンドの活動期間はたった4年という短命に終わっている

というのも

弟ジョンが天才すぎて一人で何でもできるので普段の曲作りでもライブでもワンマンショーのようになってしまい、それを不満に思った兄トムがやがてバンドから脱退してしまうのだ


そして、(後述するが)アルバムは7枚出しているのだが最後の7枚目はCCR史上一番不人気な作品だと言われている

他メンバーからの不満により、メンバーそれぞれが曲を持ち寄ってリードボーカルもやるのだが結局ジョンが筆頭だったCCRの作品としては中途半端に終わってしまった


後になってジョンもあんなことをしなければ良かったとぼやいているので、民主的であれば良いという訳でもないらしい


他に知っているエピソードとして、曲の収録後にジョンが他人の演奏の気に食わなかったところをこっそり一人で弾きなおして修正したことがある

そんなに気に入らなかったのか




アルバム&曲


CCRの、本当の聴く楽しみはむしろ特徴的なメロディーにあると言えよう

洋楽入門~初級あたりの人もかなり馴染みやすいのではないかとさえ感じる


あと、割とカバー曲も多い


やっぱりCCRと言ったら"Fortunate Son""Have You Ever Seen The Rain?"の二大巨塔だろう


南部ロック感あふれるメロディーとジョンのハスキーボイスが何ともたまらない

誰もサンフランシスコ出身だと疑いもしないだろう


この曲は反戦歌(当時だとベトナム戦争)であり、タイトルのFortunate Son(幸運な息子)はいわゆる特権階級や富豪の家の子を指している

そしてこの歌詞は、特権階級や富豪側じゃないある意味、幸運ではない者の目線から見たものとなっている


要するに特権階級のアイツら(子も含めて)は戦争になど行かずに他人事のようで、俺らみたいな一般人が戦争に使われるんだ、みたいな具合である


と書いたもののジョン自身は、この歌は戦争そのものより階級間の不平等について言及しているともいう



ちなみに元トランプ大統領がこの曲を選挙集会で使ったところ、ジョンは当惑していた


"Have You Ever Seen The Rain?"に関しては、今のおじさん世代には聴いたことがある人は多いらしい


ついでに言っておくとこの曲は反戦歌ではない


よくThe Rainが"爆弾の雨"を指していると言われるが、当時この曲を作っている時のCCRは解散寸前の状態であり「成功の絶頂にいながら内部はヤバいことになっている状態」を晴れの日に降る雨のようだと例えたのだ


CCRは後述するGreen Riverなどのような陽気なサザンロックの曲が割と多いのだが、少し感傷的な暗めの曲も難なくこなせているところが流石だなという印象だ


"Fortunate Son"と同じアルバムに収録されている"Down On The Corner"も中々良い


Beatlesの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』と同様に、CCRが架空のバンド『Willy & The Poor Boys』に扮するというコンセプトで制作されたアルバムの一曲目だ


イントロの印象的なメロディーが心地よい、正直全曲の中で5本指に入るほど自分は好きだ




"Proud Mary"も中々捨てがたい、CCRを大人気バンドと決定づけた曲と言っても過言ではない
2枚目のアルバム『Bayou Country』に収録されている


この曲、めちゃくちゃ他のアーティストからカバーされているくらいにかなり有名なので、ぜひ一度聞いて欲しい


曲名のMaryは、当初は南部の女性を主人公にするつもりだったのだが最初の数小節のコードを作った際にミシシッピ河を行き来する蒸気船が思い浮かんだらしくその蒸気船のことを指している

それを意識してこの曲を聴くと「ああ、なるほどね」となると思う





"Green River"もCCRのサザン・ロックを満載に味わえる

古き良きアメリカ南部の光景がありありと浮かぶだろう、フォガティ兄弟の強烈なギター・リフ、ビートと、ダグとステュのリズム隊が揃ったら向かう所敵なしと言っても過言ではない

ちなみに曲名は、実際にグリーンリヴァーという川が実在するわけではなく、当時好きだったライム味の炭酸飲料の名前からとったらしい



他にも個人的にお気に入りの曲としては"Tombstone Shadow","Born On The Bayou","It Came Out Of The Sky","Pagan Baby","Lookin' Out My Back Door","Who'll Stop The Rain" あたりかな、全部良いんだけど強いて言えばこのあたり



次、個人的アルバム格付け



完全に自分の主観だが、CCRファンにもある程度納得がいくランク付けだと思う

ランク付けするとは言え、自分は最下位以外全部好きなので順位なんて微々たる差だと思ってもらって構わない


7,Mardi Gras

これは解散前最後の7枚目のアルバムだが先に述べたように、CCR史上一番中途半端な作品だ

しかし見所が無いかと言われればそうでもなく、"Someday Never Comes"と"Sweet Hitch-Hiker"はこのアルバム中の良曲なので救いはある


6,Pendulum

これは6枚目のアルバムだ

"Have You Ever Seen The Rain?"が入っているものの、それ以外の曲は正直他アルバムに少し劣るかな...という感じである


ただし微々たる差なので、数値以上に順位差があるわけでは無い


5,Creedence Clearwater Revival

これは1枚目のアルバムだ、バンド名とアルバム名が同じなんですよね

"I Put Spell On You"と"Suzie Q"がこのアルバムでは代表曲にあたる

ちなみにどっちもカバー曲である


4,Bayou Country

2枚目のアルバムだ

さっきも書いたように"Proud Mary"が入っている、あと代表的な曲と言えば"Born On The Bayou""Good Golly Miss Molly"あたりか


自分的にはここからはマジでほぼ同順である↓



3,Green River

Green Riverは3枚目のアルバムだ

代表曲は"Green River","Commotion","Bad Moon Rising","Lodi"あたりだろうか、いずれもベスト盤に入っているので名盤であることには変わりない



2,Cosmo's Factory

Cosmo's Factoryは5枚目のアルバムだ

代表曲としては"Travelin' Band","Lookin' Out My Back Door","Who'll Stop The Rain","Up Around The Band"あたりだろう


ついでにカバーも2,3曲くらいあるが、やはりこれもCCRさが表れていて非常に聴き心地が良い





1,Willy And The Poor Boys

CCR史上一番の名盤、4枚目のアルバムだ

上での曲紹介にも登場したが"Down On The Corner","It Came Out Of The Sky","Cotton Fields","Fortunate Son","Midnight Special"あたりが代表曲である


5曲もチョイスしたがアルバム中の約半分を占める、それくらいの名盤


100人に聞いたら95人はこれが一番と答えること間違いない




まとめると、とりあえずCCRに関してはここを押さえておけばファンの振りをできる


・1960年代後半~70年代前半のアメリカのバンド

・正統派アメリカン・ロックンロールバンド

・サザンロック感溢れるメロディーが特徴

・実質はジョン・フォガティのワンマンショー

・カバー曲も割とある


み○ミュージックのリスナー聞いとるか~~?

The Stone RosesやWeezerやMy Bloody Valentineを知っていてCCRを知らないのはあまりにもひどい仕打ちではなかろうか?彼らのような血気盛んな(カフェインの摂りすぎだろう)洋楽オタクにインディーズバンドを語らせたら幾らでも魅力を伝えてくれるだろうにどうしてCCRのことを...!


とにもかくにもこのバンドは特徴的かつ強烈なサザンロックが売りだ、CCRを語る上ではこの部分は欠かすことはできない

しかもこれはサイケやらプログレが台頭し始めた頃なのだ、ある意味それらに対抗して張り合っていると言える


個人的な感覚として、み○ミュージックのリスナーの洋楽通らは洋楽=UKバンド好きみたいな雰囲気があり、産業ロックやらポピュラー音楽を忌み嫌うような奴らだと思っているが(しかもUKバンドの持つ『陰湿さ』が聴いている本人にまで移っている)箸休め程度でも良いので陽気なサザンロックを聴いてみてほしい


たまには家にこもるばかりではなく、田舎を歩いてでも車でも走らせながらこの曲を流して古き良き日々を感じるのもまた一興だろう


余談だが自分がこのアーティストに出会ったのは6~7年前くらいで、某戦場のゲームでFortunate Sonが流れていたのが原点だった

ずっと分からずじまいだったのだがある時Youtubeで出てきたのを観て『これだ!』となり、次第にハマっていき今に至るという訳である、自分の洋楽のルーツはこのバンドにあるといっても過言ではない



と、どうでもいい自分語りはさておきこの辺で筆をおこうと思う



では

粉踊(こなおど)

傷つき腐敗した心は破壊によって癒されない

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